合成界面活性剤の影響とはどのようなものがあるのでしょうか。
 
 
合成界面活性剤については、より安全で穏やかであり、より生分解性の高いものを目指して、日々開発と研究が進められています。
そのため「合成界面活性剤」とひとくくりにすることはなかなかできませんが、ここでは、肌や衣服に吸着した界面活性剤が主にどんな作用で体に影響をもたらすのか、現在考えられているものを挙げてみました。



 


 

イオン性に由来する皮膚刺激

 



手洗いや入浴時に使う界面活性剤が肌に直接触れるのは当然ですが、洗濯物に残った界面活性剤は、衣服と肌の間の圧力(衣服圧)で皮膚表面に接触しています。この衣服圧は、服の重さがかかる肩や関節などの動いて伸ばされる部分、背中、締め付け部でかなり大きな力になるものなのです。
 
 
そして、汗や湿気などの影響でイオン性を帯びた界面活性剤が肌に触れることで、その静電気によって肌に刺激を与えます。この静電気は感知できないほど微小なものですが、それでも肌に住んでいる小さな常在菌や肌を構成する細胞にとっては大打撃となり、ダメージを与えます。
 
 
特に、一部の洗剤や柔軟剤・リンス・トリートメント・除菌スプレーなどに含まれる陽イオン界面活性剤は、その強いプラスの電荷によりマイナスに帯電している細胞膜と引き合い、肌に強い刺激を与えます。
また、陰イオン界面活性剤は、プラスの電荷を帯びやすい肌表面と引き合うことで、その静電気で肌へ刺激を与えます。電離性の強い親水基を持つほど強い刺激になる傾向にあります。
 
 
両性イオン界面活性剤は、それ自体では電気的な偏りはありませんが、周りの水素イオンの濃度によってイオン化します。そのため、どんな条件下でもイオン性による刺激がないとは言い切れません。
 
 
 
非イオン界面活性剤は電荷を持たないため、こうした静電気による影響はほとんどないと考えられています。ただ脱脂力は強く、また洗剤においては非イオン界面活性剤が単独で使われているかどうかはわからないため、成分を十分確かめる必要があります。
 

ちなみに、静電気による肌刺激については、肌に直接当たる部分に保湿性があり静電気を起こしづらい綿やシルクの衣服を選ぶことで、もちろん軽減されます。
乾燥肌、敏感肌、肌着の締め付け部分で痒みが生じる方は、肌着に使う洗濯洗剤や肌着の素材を見直してみると良いかもしれませんね。









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