天然香料と合成香料

 

香料には、天然から得られるものと合成のものがあります。
 

天然香料には、植物性香料と動物性香料があります。
また合成香料は、単離香料、半合成香料、合成香料の3つに分けられます。




 

 

1、天然香料とは?

 

天然香料とは、天然に存在する芳香化合物を含む物質のことで、植物由来のものと動物由来のものの2種類があります。
 
 
季節や産地によって香りや質にばらつきが出やすく、安定した品質を保つことが難しいです。
また芳香化合物以外の不純物として、色素、油脂、レジン(樹脂)、呈味成分(味を感じさせる成分)を含むため、安定性や保存性が悪いという特徴があります。
逆にそういった成分があることで、香水の調合原料として大切な要素であったり、美容や健康に良いという側面もあります。
 
 
天然香料の流通量は、香料全体の5%前後に留まります。
需要量は天然からの供給量を大きく超過するため、コストが高くなりがちで、フレグランスとして配合するとどうしても日用品が高価になってしまいます。
また、天然香料と一口に言ってもその品質はピンからキリまであり、特に体に使う場合の品質は重要なものです。
 
 
 

 

植物性香料

 
花、蕾、葉、枝、樹幹、樹皮、果実、種子、果皮、根茎、樹脂などから採取されます。
 

精油(抽出・圧搾・蒸留・酵素処理などによって得られるもの)、エキストラクト(バニラ、コーヒ、ココアなどの芳香化合物を溶剤抽出したもの)、オレオレジン(針葉樹から分泌される粘液が揮発性の精油に溶けた形の天然樹脂)等があります。
 
 
芳香化合物の抽出溶剤としては含水アルコール,プロピレングリコール,グリセリンなどが用いられ、これらの溶剤も香料の一部となります
 
 
精油は、その芳香化合物だけではなく他の薬効成分を利用して、アロマセラピーにはもちろん化粧品などへも配合されています。
シダーウッド油、ベチバ油、オレオレジンなどは、香水に配合することでその魅力を高める保留剤としても使われます。
 
 
 

 

動物性香料


動物性香料は 4 種類が挙げられます。
 

【竜涎香 アンバーグリス】 マッコウクジラ腸内に発生する松脂状の結石
【海狸香 カストリウム】 ビーバーの香嚢にある分泌物
【霊猫香 シベット】 ジャコウネコの香嚢(会陰腺)にある分泌物
【麝香 ムスク】 雄のジャコウジカの香嚢(ジャコウ腺)からの分泌物

 
 
動物性香料は、主に香水の原料として好まれます。
 
 
香水に少量使用することで、揮発性の違いによって変化しやすい香水の香りを長持ちさせる保留剤として働くほか、花の香りをより花らしくさせる効果、甘い香りを最後まで漂わせる効果などがあるためです。
香料以外の用途では漢方薬として使用されるものもあります。
 
 
現在、麝香や龍涎香は、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)などによる取引の規制を受け、輸出入が禁止されています。
海狸香も一時期その取引が禁止され、合成香料による代替が進められました。禁止が解除された後も高価であることもあって使用量は少なくなっています。
 
 
霊猫香は継続的な生産が可能であるとして規制の対象にはなっていませんが、その生産方法が動物虐待的であるとして非難を受けることがあります。
かつて、この霊猫香が使われ、合成香料のアルデヒドが特徴的であったことから一世を風靡した「シャネルの5番」は有名な香水です。
 
 
 


 

 

2、合成香料とは?

 

天然香料と違って、安定した品質で大量生産ができます。
コストを抑えることができるので生活用品にも幅広く配合されるようになりました。
 
 
天然香料の補完として合成されたものもあります。
ほとんど流通していないムスクの天然香料の代わりに、様々な合成ムスクが作られ、フレグランスとして配合されることにより、トイレタリー製品・ハウスホールド製品の香り向上に貢献したともいわれます。
また、香りを抽出するのが難しいスズランは、合成の調合香料が使われています。
 
 
香水においては、合成香料によって安定して魅力的に仕上がり、香りの持続力を高めることが出来るようになったという事実もあるでしょう。
 
 
ただし、濃い濃度の揮発性物質である合成香料の中には、揮発性・引火性を持つことから、消防法の規制を受けるものが数多くあります。酪酸メチル(リンゴなど果物の香り)や蟻酸イソブチル(ナシに似た香り)などは危険物第4類・第1石油類(非水溶性)に該当し、200L以上貯蔵する場合には市町村長の許可や危険物取扱者による取り扱いなどを要します。
 
 
この他、危険物第4類・第2〜4石油類および特殊引火物に該当するものがかなりあります。食品用に用いられる香料では、毒物及び劇物取締法の規制を受ける例は少ないですが、酢酸エチル(パイナップルに似た果実の香り)は劇物に指定されています。
 
 
 合成香料は、3種類に分類されます。


 
 


単離香料


天然香料から蒸留や再結晶により分離精製した単一の芳香化合物です。
ハッカ油から得たメントールがこれに当たります。
 

化学合成にはよらないものですが、合成香料の一種として扱われます。
天然香料を分離精製しているとはいえ、自然の状態の何倍にも凝縮されている精油を、さらにそのバランスをも崩してひとつの芳香化合物を得ており、その過程で少なからず物理的・化学的処理を行っているという点から、合成香料に分類されています。
 
 

 

半合成香料

 
精油より分離されるテルペン化合物や油脂より得られる脂肪酸など、天然素材から得られるものを原料にして化学合成した香料です。

クローブから単離したオイゲノールから作ったバニリンが代表です。
バニリンはバニラの香りの芳香化合物で、保留剤としても使われます。
 


 

合成香料


石油より得られるエチレン、アセチレン、ベンゼン、イソプレンなどの原料から数段階の化学反応を行って合成されます。







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